西郷隆盛の名言集をご紹介しています!
「敬天愛人」天を敬い人を愛す・・・この言葉通りに世俗的な欲が少なく、大義のために行動した西郷隆盛の名言、格言をご紹介します。
徳に勤むる者は、これを求めずして、財自から生ず。
西郷隆盛の言葉で最も心に響くのがコチラ!!
徳に勤むる者は、これを求めずして、財自から生ず。
世俗的な欲や執着を求めず、ただただ大義のための生き方を貫いた西郷さんらしい言葉ですね。
私自身もですが、周囲でもお金や地位や名誉などの世俗的な欲を満たしたいと頑張ったところで・・・手に入れたモノってすごく小さいよね・・・って人って多いのではないでしょうか!?
やはり財を作ろうとか名誉権力を得ようとしている人よりも、自分の才能のある分野を活かして社会をよくしよう、世の中をかえようとか今ある環境や場所をよりよくしよう、発展させようと努力している人のほうが圧倒的に財をなしていたり名誉を得ていたりしている場合が多いです。
西郷さんがのちに大西郷と呼ばれるほどの人物になったのも無欲かつ大衆のために寄り添った生き方をしていたからでしょう。
結局のところ「徳」を積んで人間の器を大きくしておけば、その「器」に入ってくるものは大きいものになるということかもしれないですね。
ほんとうに欲を満たしたいなら、欲を捨てろ!という「無欲の大欲」、「陰陽の等価交換」「損して得取れ」のような逆転の発想と行動がなにか大きい成功を勝ち取るために大事なのだろうなと思う今日このごろです。
なんとなくですが、渋沢栄一の「論語と算盤」の考え方、坂本龍馬の「最後の美味しいところはくれてやれ」という考え方にも似ていますね!(そういえば・・・私もお師匠さまから世の中は「パラドクス(逆説的)だ!欲しければまず与えろ!」と教わりました。)
西郷隆盛の名言集
人は天命というものを天から与えられ、それに従い生きているのである。
道というのはこの天地のおのずからなるものであり、人はこれに則って行うべきものであるから何よりもず、天を敬うことを目的とすべきである。
天は他人も自分も平等に愛したもうから、自分を愛する心をもって人を愛することが肝要である。
天を相手にして自分の誠を尽くし、人の非を咎めるよりも、自分の真心の足らざるをたずねよ。
雪耐梅花麗(雪に耐えて梅花麗し)
過ちを改めるには、自分が間違いを犯したと自覚すれば、それでよい。そのことをさっぱり思い捨てて、ただちに一歩を踏み出すことが大事である。過ちを犯したことを悔やんで、あれこれと取り繕おうと心配するのは、たとえば茶碗を割って、そのかけらを集めて合わせて見るようなもので、何の役にも立たぬことである。
文明というのは、道理にかなったことが広く行われることを褒め称える言葉であって、宮殿が荘厳だあるとか、衣服がきらびやかだといった、外観の華やかさをいうものではない。
人を言いくるめて、影でこそこそ事を企てる者は、たとえそれがうまくいったとしても、物事を見抜く力のある者から見れば、醜いことこの上もない。
人に提言するときは、公平かつ誠実でなければならない。公平でなければ、すぐれた人の心をつかむことはできないものだ。
物事に取り組む際、自分の思慮の浅さを心配することはない。
およそ思慮というものは、黙って座り、静かに思いをめぐらしているときすべきことである。そのようにすれば、有事のときには、十のうち八、九は実行されるものだ。
人の意表をつくようなことをして、一時的に良い気分に浸るのは、未熟者のすることで、戒めなければならないことだ。
人が踏み行うべき道を実践するものには、困難な苦しいことはつきものであるから、どんなに難しい場面に立っても、そのことがうまくいくかどうか、その身が生きるか死ぬかといったことなどどうでもいいことなのだ。
物事をなすには上手下手があり、物によってはよくできる人、あまりできない人もある。v
そのことに動揺する人もあろうが、天に道を実践するという点では上手下手もなく、できないという人もないものだ。だから、ひたすら道を行い、道を楽しみ、もし困難に遭い、それを乗り切ろうと思うならば、ますますその道を実践し楽しむという心を持つがいい。
急速は事を破り、寧耐は事を成す。
人を相手にせず、天を相手にせよ。天を相手にして、自分の誠を尽くし、人を咎めたりせず、自分の真心が不足していることを認識すべきなのだ。
何度も何度もつらく苦しい経験をしてこそ、人の志は初めて堅くなるのだ。
真の男は玉となって砕けることを本懐とし、志を曲げて瓦となって生きながらえることを恥とせよ。
我が家の遺訓。それは子孫のために良い田を買わない、すなわち財産を残さないということだ。
人材を採用するとき、君子と小人との区別を厳格にし過ぎると、かえって害を引き起こすものである。というのは、世の中で十人のうち七、八人までは小人であるから、よくこのような小人の長所を取り入れ、これを下役に用い、その力を発揮させるのがよい。小人は己を利せんと欲し、君子は民を利せんと欲す。己を利するものは私、民を利するものは公なり。公なる者は栄え、私なる者は滅ぶ。
自分に克つには、あらゆる事柄を前にして、はじめて自分に克とうととしても、そうやすやすとはできないものだ。ふだんからその心がけを持って、自分に克てるようにしておかなければならない。
徳に勤むる者は、これを求めずして、財自から生ず。
人は、己に克つを以って盛り、己を愛するを以って敗るる。